内見会は好評でした!

内見会は好評でした!

 

 昨年12月7~12日に当社にて内見会を行いました。総勢88名(縁起の良い末広がり!)のお客様に来ていただきました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

今回は自社で行ったので、外部の展示会ではお見せ出来ないものや量的に持っていけないものまで見ていただくことが出来ました。

まず、商品の幅の広さに驚かれました。当社のパイル、フロック植毛技術は衣料向けの他、産業資材にも使われております。例えば自動車の内装品や使われ方が当社でもよく分からない企業秘密な工業品まで様々です。また最近ではあまり使われていない生地に植毛した古いサンプルもありますので、それらを見ていただいたお客様に「こんなん出来るんや!」と新たな気付きや発見をしていただくことが出来ました。

 

また、せっかくの機会なので商流でつながっているお取引先様に同じ日に来ていただけるようお声がけし、一堂に集まることが出来ました。これはなかなか実現できるものではないんです。お取引先様は各地バラバラに点在していますし、何より情報やアイデアを開陳することになるので、信頼関係が築けていないと出来ないことなんです。商売の話で盛り上がって半日話し込みました!

当社にとっても、来ていただいた皆様にとっても将来につながるとてもいい話が出来たと感じております。

 

ところで、内見会の時は普段の何倍もの人が来たので事務所の女性はお茶出しがたいへんだったようです。部屋の行き来で階段を30往復くらいしたのに、ちっとも痩せなかったと反応に困る感想を述べておりました(笑)

今年、実行する事は・・・・

明けましておめでとうございます。今年も昨年までと変わらず、京都パイルをよろしくお願いします。私共もより一層、皆様のお役に立てるよう精進していきます。

 

さて、私は一昨年の十二月の誕生日で70歳を迎えました。その時に一つ決めたことがありました。「記録をつける」ということです。

この歳になると物忘れがひどく、せっかく思いついた良いアイデアを忘れてしまって思い出せないといったことが多くなりました。そこで、ノートに何でもいいから書き留めるようにしたんです。仕事のことに限らず、人から聞いたことやテレビや新聞で見たこと、食べたもの…などなど。とにかく、ルールはなしで、書きたいことを気ままに書いていきました。すると、いつもは飽きて続かない私が一年続いたんです。ノートは気付くと6冊目になっていました。

 

このノートのおかげで思い出せないことがあっても、読み返して思い出すことが出来るようになりました。

このノートは自分のための内向きのものです。今年は外向きに、感謝の気持ちを書いて伝えていこうと思います。

 

じつはキッカケがあるんです。請求書をもらった時に手書きの一筆書きが入っていたことがありました。最初は何とも思っていませんでした。ところが、なんだか捨てられずに、手元に残して眺めるうちに温かい気持ちになっていることに気付きました。

相手のことを考え、その人に伝えたいことを手書きで記す。これってお客様の目線で考えることにもつながりそうだし、喜んでいただけるんじゃなかろうか?

そう思って、今年は感謝の気持ちを伝えていきます。何か届いた方は気持ち悪がらずに受け取ってください(笑)

ラジオ体操で気付いたこと

京都パイルで四〇年続いているものがあります(商売以外にですよ)。それはラジオ体操! 毎朝、7時45分から雨の日も、風の日も、雪の日も続けてきました。

当然、私(社長)も参加します。全員参加にしているものですから、社長である自分が出ないと説得力ないですからね。

 

四〇年続けてきたラジオ体操ですが、四〇年間同じようにできたわけではありません。今から7年ほど前に腰が痛みだして、それまで普通にできていた動きができなくなってしまったんです。忙しいのを言い訳に病院にも行かず、放ったらかしにしていました。すると、いつの間にかラジオ体操でも特定のパートの時は止まってやりすごすのが普通になってしまっていたんです。学生の頃はラグビーバドミントンをやっていたので、自分が思い通り動けなくなるなど考えもしませんでした。

 

この歳になってようやく病院に行き、お医者さんの言うことを聞くようになりました。固まってしまった筋肉をほぐして伸ばすストレッチを一ヶ月ほど続けると、なんと、できなかった動きができるようになったんです。諦めたらあきませんね! ジャンプをして両手を上げ下げするパートなんですが、これができるようになったんですよ! そうすると、ラジオ体操が楽しくなってきましてね! 体が軽いと気持ちも楽になって、仕事にも活力が湧いてきます!

動ける時は、それが当たり前で有難いなんて思わなかったんですが、動けなくなって有難みが分かります。

 

これから寒さが益々厳しくなってきます。忙しい年末年始で体調を崩さぬようにしてください。皆様も永く健康で元気にいられますように!

京都パイル内見会&展示会

 

京都パイルは内見会&展示会を開催致します!
開催日時は、十二月七日(月)~十一日(金)、9時から夕5時までです。
京都パイル内見会&展示会を開催いたします!

 

私共のような加工業者が展示会を行うこと自体珍しいかと思います。今回、展示会を行うのは、フロック植毛の可能性を感じていただき、パイルやフロック植毛、私共の持つ技術と皆さまのアイデアを融合して化学変化を起こし、皆さまのモノ創りに貢献したい!との想いからです。

 

フロック植毛は、かつてベルベットの代用品や安物というレッテルを貼られてきました。しかし、現在は材料も進化しており、技術、品質、強度は以前とは比べ物にならないくらい向上しております。フロックならではの加工による変化の可能性は無限大です。高い表現力でご要望にお応えすることができます!

 

私共は素材メーカーですので、最終商品は製造しておりません。ですが、今回はお取引様のご協力を得て、できるだけ最終商品に近いものも多数展示いたします。また、今回は特別にフロック植毛された生地サンプルをカットしてお持ち帰りいただくことも可能です。

さらに!今回は場所を当社工場で行いますので、実際の製造現場を見ていただこうと考えております。パイルや油にまみれて仕事をしておりますので、見た目は綺麗ではありませんが、自分たちの作業服が汚れるのは勲章だと思っております。

 

今年はプルミエールヴィジョン(パリで行われる繊維・服地の一大見本市)でフロック加工された生地が審査員大賞を受賞した、フロックの当り年です。

一緒に良いモノを創りましょう!

雨の日は・・・

今年の初秋は雨の日が多いですね。皆様の会社では、雨が降って困ることはありませんか?

 

京都パイルでは雨が降り出すと商品が濡れないように工場の中に避難させなければなりません。梱包作業が終わって出荷待ちをしている商品や入荷したばかりの生地が屋外に置かれているんです。少々の雨なら庇があるので濡れないのですが、最近はゲリラ豪雨がありますよね。特にゲリラ豪雨が多い夏場は、工場が目いっぱい稼働している時期なんです。

 

豪雨がやってくると、事務所からだいたい検品場に内線で「雨が降ってま~す」と連絡が入ります。なぜ、検品場かというと、最後の方の工程っていうのと機械を止めやすいと思われているから。検品担当からすると、そりゃ前の工程が止まると後も遅れるけど、今日中に検品しなあかん商品がいっぱいあんねん!と思う事しばしば。担当者はしぶしぶ機械を止めて商品を避難させに走ります(泣)

でも工場内にそんなに空きスペースがあるわけじゃないので、人が通る通路に所狭しと商品を並べていきます。通路の奥にいる人はしばらく出られないですが、まぁ三十分くらいで雨は止むし、それまでにトイレ行きたくなっても我慢してや~とうわけです(笑)

 

去年はゲリラ豪雨がすごかったので、これは何か対策を打っておかないと!と思い、ほとんど稼働していなかった捺染機を一台廃棄してスペースを確保しました。設備を廃棄するのは決断が必要でしたが、今年はそのおかげで雨の日の混乱が例年よりもマシです。でも、ただのスペースだと勿体ないので、いずれお客様に喜んでいただける新しい試みをやっていくことに活かしていきます!

京都パイルフロッキーズ

今から二十年くらい前、まだ久御山工場に統合する前のことですが、会社でソフトボールチームを作ったことがありました。その名も「京都パイルフロッキーズ」。

 

工場が二か所に分かれていたので親睦を図るために若手を集めて「若手会」というのをやっていたのですが、その時に自己紹介を聞いていると、野球経験者がけっこういたので、一度集まって草野球でもやるかとなって、始めたのがキッカケでした。やるならユニフォームを作ろう!と社長がお金を出してくれて、ド素人も含めて二十人くらい集まりました。

 

月に1回は練習をしていたのですが、練習するためのグラウンド確保がたいへんでした。昼間は少年野球チームが押さえているので、空いているのは早朝くらいしかないのです。今から思うと、仕事が休みの日に、朝の6時にみんなよく集まってくれたなぁと思います。

 

練習ばかりじゃつまらないってことで、出入り業者さんのチームと試合をしたら、相手はウチのような烏合の衆とは違って、ソフトボールチームとして練習も試合経験もしっかりしているチームだったのでコテンパンに負けちゃいました(笑)。

ソフトボールじゃなかなか勝てなくて、ダメもとで京都の中小企業のチームが集まる軟式野球のリーグに出たら、1回戦に勝ったんですよ! これに気をよくして2回戦に挑んだら、これまた接戦に! 最後は疲れと選手層の厚さの差が出て敗れてしまいました。でも、珍プレーに大笑いの連続でした!

 

グラウンド確保が難しくて、部活?は霧散してしまいましたが、また草野球やりたいなぁ。

 

京都パイル創生期 珍奇談①

 

仕事が増えてきて西陣の工場が手狭になってきたところに、四軒隣にあった銭湯から「排水が臭くて困るわ」と言われ、移転を考えるようになりました。この頃から、世の中で環境汚染や公害問題に対する意識が高まってきました。

 

当時、取引のあった太陽神戸銀行の紹介で、もと顔料工場で空いていた吉祥院工場を購入しました。それが昭和四二年のことです。

吉祥院に移った時に、これから環境汚染に対する目が厳しくなるだろうから、うるさく言われる前に対策しておこうと排水の浄化処理設備を設置しました。でも、排水のアルカリを中和するのに発生する匂いが硫黄臭で、それがまた問題を呼んでしまったんです!

 

近所に住んでいたタチの悪いチンピラに目を付けられてしまったんです。そいつは細くてガリガリで、女性もののハンドバッグに女性もののサンダルを履いたオカマ風のチンピラで、後から知ったのですが近所でも有名な鼻つまみ者でした。

そのチンピラが「くさい臭いがするやんけ! 社長はどいつや!?」と言って会社に入ってきたんです。「わしや!」と出ていくと、なんとそいつはハンドバッグから刺身包丁を取り出したんです!

その時は焦りましたね。思わず後退ると、刺身包丁を持って追いかけてくるんですよ! すぐに警察を呼んで事無きを得ましたが、今思い出してもゾッとします。

 

この時の出来事は京都パイル創生期の「三大あり得ない話」の一つです。え? あと二つあるんか!?って思われますよね? はい、あります(笑) その話はまたの機会に。あと二つで済むかな・・・。